Uri Sarang

愛してると伝えにいくよ

二人乗りの12年



──── 自転車のうしろに 君の体温乗せて



何気なく聴き始めた嵐のアルバムの1曲目、このフレーズを耳にした時のときめきは、あれから10年以上の月日が経った今でも色褪せずにわたしの中に刻まれています。


今日はそんな優しくてよく通る声の持ち主、青の人のお話を少しさせてください。






嵐にわたしが出会ったのは「きっと大丈夫」のリリースの頃。まだ全員20代のイケイケで、ちょっとチャラついてる見た目なお兄さん達でした。

なんとなく嵐が出てるテレビは観ていた小学生なわたしに、大きな転機が訪れたのはTimeのリリースで。


そこそこ好きでテレビで観ていたから、なんて軽い気持ちでお母さんにおねだりして借りてきたアルバムの1曲目、ブログ冒頭にもあるフレーズが大野智のファンになったきっかけです。


歌も踊りも上手くて、

見えないところでたくさん努力を重ねていて、

普段はリーダーらしいところなんてほぼ見えないけど、いざという時の彼の言葉には優しさと重みがあって、

包み込むような優しさをもっている彼がわたしは大好きでした。

正確にいうと今も大好きなんだけどね。


嵐がどんどん大きくなって、リリースもテレビに出る頻度も高くなったけど、わたしが中学生になってコンサートに行くことを許してもらえた時には、もう手の届かないところに嵐は行ってしまっていて。

北海道在住なので他の地方の方に比べたらツアーのチケットには恵まれている方だと思うのですが、当たらないで有名な嵐なので1年に1度会えたら十分すぎるぐらいじゃないですか。

それでもよかったし、いいんだ。


時が過ぎれば人は変わっていくもの。

だから嵐も少しずつは何かが変わっているんだろうけど、きっと大きく変わったのはわたしの方で。

会いに行けることがゴールな訳では無いし、今わたしが熱をあげているNEWSだって、嵐に比べたらまぁ...という感じではあるけれど、決して会いに行きやすいとは言いきれないと思うんですよ。

会いに行けるNEWSと、遠いままな嵐。

ずっと遠いままな嵐を同じ熱量で追うことができないでくすぶっている自分が、わたしは本当に嫌いでした。


ここ数年、幾度となく迷ってきた。

ファンなんてものは勝手になるもので、お願いされてなるものなんかじゃない。

アイドルに自分の夢とかその時々の思いとか、色んなものを背負わせてしまっているのもファン。

だからと言ってはなんですが、わたしは自分がファンであるうちは、自担に選んだ人にはアイドルとして幸せでいてほしいと思っていて。



ポエミーモードに入っしまった過去のわたしはこう呟いていたわけですが(笑)

自分の大好きな人には幸せでいてほしいし、幸せにしたい。

その確固たる対象が、わたしにとっての自担だと思っています。

だからもう、わたしはずっとずっと1番で追い続けてきた智くんのことを自担とは呼べなくなってしまったんですよね。

自担と呼べる自信が無いというか。



この間、5×20ツアーの札幌公演で最初の挨拶の時に潤くんが、「5万人ひとりひとりに感謝を届けます」って言ってくれたのを聞いて、涙が止まりませんでした。

燻ってた自分にだって、もう今はファンでなくなってしまった人達にだって、この人達はありがとうって言ってくれるんだなぁ、なんて懐の深い人達なんだろうって思って。

コンサート中披露してくれた曲で、その時々にいろんな想いをのせて聞いていた過去の自分を思い出しました。

こんなこともあったな、あんなこともあったな、って曲を聞いて思い出せるって、それだけの時間を嵐とともに自分が過ごしてきた証拠だと思うんですよ。

この人達のことが大好きで愛おしいなぁ、嵐ファンになれて良かったなぁって心から思えて、ずっと燻っていた思いが昇華された時間でした。


それと同時に、嵐のことは推し方が変われどこの先もずっと好きだと思うけど、自担と呼べる人がいるかと言われるとそれは違うなとも感じていて。

うまく言葉にできないのが歯がゆいのですが、大野智のことを1番に好きなのは変わりないのだけど、でも自担ではないんですよね。

幸せでいてほしいとは思うけど、自分が幸せにしたい対象ではもはやないというか。




つまりはこういうことなんです。

智くんのことは大好きだし、わたしの中で揺るぎない位置にはいるけれど、こういう様には思えない。

アイドルに見てもらいたいっていうのもかなりおかしな話だとは思うんですけど(笑)

でもわたしにとっての自担の定義はこれに尽きるというか。


だから、今回のツアーで智くんを見た時に吹っ切れたところがあったんだと思います。

あまりに穏やかで優しくて、かっこよくて、かわいらしくて、気づけば合間合間にファンを見つけてはファンサしていて、ずっと追い続けてきた大好きな彼の姿がそこにはありました。

それで一種の諦めがついたんですよね、自担と呼ぶことに対しての。



わたしにとって大野智は見ていたい人。

自担と呼ぶにははばかられる存在。


傍から見たらそれって自担なんじゃ...という感じだと思うんですけど、ニュアンスがちょっと違うんですよ、曖昧で難しいところなんですけど(笑)

そのちょっとが見つけられなくて、ここ数年そこそこに苦しかったので、昇華できたおかげで、本当に純粋にコンサート楽しいって思えたし、嵐のこと好きだなって思えたんだろうな。



だからわたしは、もう大野智を自担と呼ぶのは終わりにします。

嵐も、もちろん智くんのこともずっとこの先も大好きだし、きっと会いに行くし、智くんのことが嵐の中で1番なことには変わりないし、可愛い好き〜!って言ってるとは思うけどね。


自分の中で出した答えを、こうやって文字に起こすかすごく悩みました。

まぁでもブログなんてものは自己満足だしいいか〜という気持ちで書いてしまったので、ひとつのケジメとして残しておこうと思います。




智くん、大野智を自担に選んだ日から始まった二人乗りの12年、とっても幸せだったよ!

形はかわれど、これからもずっとずっと大好きです。

アイドルの大野くんにたくさんの幸あれ!